【タイトル】

離任式に行って

【本文】

 前任校の離任式に行ってきた。懐かしいとか寂しいとか、どんな気持ちがするかと思ったが、自分が使っていた靴箱に違う人の名前があって、ここはもう自分の居場所ではないことに気付く。そして、想像していたよりも心が動くことはなかった。それは見方を変えると、自分の居場所は確実に六砂小になったということだ。  毎朝昇降口で子供たちを迎えているとき、中学生の姿を見かける。少し大きめの制服を着た彼らは、六砂小を振り返りながら中学校へと向かう。彼らはもう自分の居場所を見付けただろうか。       校長 景山賢治


【添付ファイル】

この記事に添付ファイルはありません。