【タイトル】

全校昼会の話6.5 楽しむことを大切に

【本文】

 将棋棋士の藤井聡太さんが、史上最年少で名人のタイトルをとりました。そして将棋の8つのタイトルのうち7つ目をとったことになり、これも史上最年少の記録です。野球の世界では大谷翔平選手の活躍があり、野球の歴史の中で長く語り継がれることになると思いますが、藤井さんの活躍も将棋の歴史に残ることでしょう。私たちは今、野球と将棋の歴史の目撃者になっています。  将棋の強い藤井さんですが、将棋の強さだけじゃない、すごいと思うことが2つあります。将棋の試合を「対局」と言うのですが、対局の後に「感想戦」があり、その対局を振り返る時間があります。将棋のプロでも負けたら夜も眠れないほど悔しいはずなのに、藤井さんは負けても楽しそうに感想戦をします。相手の棋士と、この場面ではこうするとよかったとか、こう指したらどうなっていたかなど、話すことが楽しくてたまらないようなのです。もう一つは将棋のイベントの際に、将棋ファンから「将棋の神様にお願いするなら、なに?」という質問に答えたものです。他の棋士が「全ての対局を勝てますように」と答えたのに対して、藤井さんは「せっかく神様がいるのなら1局、お手合わせをお願いしたい」と答えました。つまり、将棋の神様と将棋を指したいということです。勝ち負けよりも強い相手と戦い、将棋の道を究めたいという考えなのでしょう。私たちは勉強でも仕事でも結果がよければ嬉しいし、結果が出ないと悲しかったり、悔しかったりします。でも、藤井さんのように楽しむことも大切にしたいですね。     校長 景山賢治


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