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全校昼会の話3.4 自分の声を伝えること、周りの人の声を聞くこと【本文】
私は映画を見るのが趣味で、毎週1~2本の映画を見ます。先日は『52ヘルツのクジラたち』という映画を見ました。52ヘルツのクジラとは、世界に一頭だけ、52ヘルツの音の高さで鳴くクジラがいるそうです。しかし、他のクジラの鳴き声とは音の高さが違うため、他のクジラたちは、このクジラの声が聞き取れないのだそうです。そのため、このクジラは『世界で一番孤独なクジラ』と言われています。 でも、このクジラは本当に孤独なのでしょうか。世界にたった一頭で生きているのであれば、孤独を感じていないのかもしれません。それに、他のクジラたちの悪口も聞こえないので、もしかしたら、とても自由に、気楽に生きているのかもしれません。 みなさんは多くの人の中で生活しているので、いろいろな言葉や音を聞いています。例えば人が怒る声や人が泣く声など聞いて、辛い気持ちになったり、心が揺さぶられたりすることがあるかもしれません。あるいは、自分が困っていたり、辛い気持ちでいたりしても、その声が誰にも届かず、孤独を感じることがあるかもしれません。それでも、どこかに必ず自分の声を聞いてくれる人はいます。 自分のことを、みんながわかってくれるわけではないけど、困ったときには周りの人に自分の声を伝えてください。そして、みなさんの周りにいる困っている人、辛い気持ちでいる人の声を、よく聞くようにしてください。 校長 景山賢治【添付ファイル】
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