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全校昼会の話2.6 コオロギは牛肉よりタンパク質の割合が多い

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 先日、私の娘が、「小学生の時、どうして嫌と言えずに、親の言いなりになってしまったのだろう。」と言うので、何のことかと聞いたら、「虫を食べさせられたのが嫌だった。」と言いました。この虫というのは、娘が小学校低学年の時に、長野県にスキーに行ったときに食べた、イナゴの佃煮のことです。イナゴと言うのはバッタの仲間ですが、長野県などでは昔から、イナゴを佃煮にしたり、ハチの幼虫を食べたりしていたのです。ここにある会社が作った、食用のコオロギを粉にして、お米に混ぜて作ったせんべいがあります。このほかにも昆虫を食材にすることが増えると考えられ、電話の会社であるNTT東日本は、食用コオロギの飼い方の実験を始めました。コオロギはタンパク質の割合が、牛肉や豚肉より多いそうです。私たちは牛や豚や鳥を食べてタンパク質をとっていますが、牛や豚を育てるには、広い土地や大量のエサが必要です。さらに、牛が出すげっぷは、地球温暖化の原因にもなるそうです。昆虫の方が、牛や豚を育てるよりも少ないエサで育てることができ、環境に負荷をかけることが少なくて、環境にやさしい食材と言えます。みなさんもいつか食べる機会があるかもしれませんね。私の娘は、「コオロギの形が見えなかったら、食べられるかもしれない。」と言っていました。
     校長 景山賢治

公開日:2023年02月06日 14:00:00