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全校昼会の話6.17 男女平等な社会を作るために変えていくこと

 日本は世界的に見ても名字の種類が多く、十万種類以上あると言われています。しかし、結婚をするときに男性か女性かどちらかの名字を選ぶという決まりがあるので、結婚するたびに名字が減ります。
 この決まりをこの先も続けていくとどうなるのか、東北大学の吉田浩教授が調べたところ、約500年後には国民全員が、同じ名字になることがわかりました。
 さて、そこで問題です。その名字とは、次の中のどれでしょうか。
1 佐藤さん  2 鈴木さん  3髙橋さん  

 (正解は、1の佐藤さんです)
 
 結婚後も今までの名字が使えるようにすると、500年後も佐藤さんの割合はわずかに増える程度で済むそうです。
 結婚するときに男性か女性かどちらかの名字を選ぶと言いましたが、実際には結婚した夫婦の95%以上が、男性の名字を選んでいるそうです。そのために、結婚した女性の多くは名前を変えるための手続きがたくさん必要になることや、結婚や離婚をしたことがわかってしまうなどの問題を抱えています。
 なお、夫婦は同じ名字にすると法律で決められている国は、世界で日本しかないそうです。
 今、結婚後も別々の名字が選べる「選択的夫婦別姓」を求める声が高まっていますので、みなさんが大人になる頃には、名字のきまりが変わっているかもしれませんし、男女が平等な社会を作るためにも、大切なことであると私は思います。
             校長 景山賢治

公開日:2024年06月17日 14:00:00