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全校昼会の話2.3 いろいろな節分

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 今日、2月3日(月)は立春で、暦の上では春の始まりとされています。昨日は節分でしたが、家で豆まきをしたり、年の数だけ豆を食べたりした人もいると思います。豆まきをするときには「鬼は外、福は内」と言って、家から悪い鬼を追い出して福を招き入れるというのが一般的です。しかし、千葉県にある成田山新勝寺では「福は内」とだけ言います。そのわけは、新勝寺のご本尊の不動明王の前では鬼も心を入れ替えるので、「鬼は外」は言わないそうです。ほかにも、台東区の真源寺(「恐れ入谷の鬼子母神」で有名)では鬼子母神という鬼を神様としてまつっているため、「福は内、悪魔外」と言うそうです。奈良市の元興寺(がんごうじ)では、鬼は悪者を退治するので「福は内、鬼は内」と言い、奈良県吉野町の金峯山寺(きんぷせんじ)では、全国から追い出された鬼を迎き入れ、仏様の力で心を入れ替えるため、「福は内、鬼も内」と言うそうです。節分のやり方にもいろいろあるのだなと思いました。
 鬼というと災いをもたらしたり、乱暴者という印象が強いので、昔話の桃太郎では退治されてしまいますが、あまんきみこさんが書いた「おにたのぼうし」という物語には心やさしい鬼が出てきます。鬼だからといって、みんな悪者と考えずに、「鬼も内」という日本の風習は、優しくていいなあと思いました。
            校長 景山賢治

公開日:2025年02月03日 13:00:00
更新日:2025年02月06日 15:29:23